マーチンゲール法は、ラスベガスがカジノのメッカになるずいぶん前からギャンブルで利用されてきました。マーチンゲール法は18世紀にカジノオーナーであるジョン・マーチンゲールが作り出したと言われています。
ジョン・マーチンゲールがカジノ必勝法として使っていて、このシステムベットは有名になったんだぜ
と思うかもしれません。しかしジョンマーチンゲールは、このシステムベットを使いませんでした。一方、彼のカジノに来るお客さんには、絶対勝てる必勝法として利用することをおすすめしていました。
さて、そうした歴史はともかくとして、ここではマーチンゲール法について、そのメリットとデメリットや、どんな状況で使えば効果的なのか、なぜ効果的なのか、といったことを解説します。さらに、バリエーションとして逆マーチンゲール法も合わせて紹介していきます。
マーチンゲール法の基本
マーチンゲール法は、日本だけでなく世界中のカジノプレイヤーに人気のシステムベットです。人気の秘密はルールが簡単で初心者も理解できる、そしてプレイすればするほど残高が少しずつ増えていく方法だからです。
多くのカジノプレイヤーは、シンプルでわかりやすい攻略法を使いたがるので、マーチンゲール法はまさにその通りの攻略法と言えます。複雑な方程式を覚える必要も、頭の中で素早く金額を計算する必要もありません。
ランドカジノはもちろん、オンラインカジノでもすぐに使える攻略法と言えます。
これまで長年にわたり、マーチンゲール法の様々なバリエーションが生まれてきましたが、それらすべての中心にある考え方は、「負けた直後のベットで金額を上げる、または下げる」というものです。
マーチンゲール法は、勝ちと負けの確率がほぼ半々のイーブンマネーベットのゲームで使います。例えばバカラの『プレイヤー・バンカー』ベット、ルーレットの「赤・黒」ベットなどです。
スロットで100回まわしてフリースピンがでなければ、ベット額を2倍にしていくという、ちょっと変わったやり方でモンテカルロ法を使うオンラインカジノプレイヤーもいます。
伝統的なマーチンゲール法では、負けたときにベット額を前回賭けた金額の2倍にします。そして勝った時点で最初のベット額に戻します。この方法の強みは、たとえ負け続けても勝った時点で必ず利益がでるという点です。
具体的に考えてみます。
まず100円のベットでスタートし、負けました。その場合、ベット額を2倍の200円にします。さらにここでも負けたら、次のベット額は400円です。
ここで勝てば100円の利益がでて、1セットが終了します。そして100円のベットから再開します。
たとえ負け続けても、どこかで勝てば必ず利益がでるので、初心者の方は「間違いなく儲けられるはずだ」と感じるのではないでしょうか。マーチンゲール法を利用していると「小さな儲けが何度も起きるので、損をする可能性は極めて低い」という幻想を抱いてしまいますが、必ず儲けられる必勝法ではありません。
マーチンゲール法は、高い確率で何度も小さく勝つことができます。一方、小さい確率で大きく負ける可能性があるので、ハイリスクな攻略法です。
次は具体的にマーチンゲール法の欠点について紹介していきます。
マーチンゲール法の欠点
マーチンゲール法には多くの欠点があります。
1つ目の欠点は、プレイ時間が長くなるほど、連敗が起こりやすくなって手持ち資金が尽きる可能性が高くなる点です。
統計的に計算すると、確率が五分五分のベットにおいてどちらかが9回以上連続して当たる確率は、約0.1%です。これを回数に置き換えると1000回に1回ということになります。
マーチンゲール法では負けたらベット額を2倍にするため、1ドルでスタートした場合、仮に9回連続で外せば合計512ドルの負けです。すなわち平均して1000回に1回、大損をする可能性があります。
ヒカルくんは、9回連続勝つことはないけど、500回に1度くらいの確率で9回連続まけてるよね
2つ目の欠点は、カジノ側が決めた最高ベット額と、プレイヤー自身のキャッシュに限界があるという点です。
どのカジノでもベット額に上限があり、マーチンゲール法の1度でも勝てば利益が出るという長所を制限しています。ベラジョンカジノだとルーレットのベット額上限は1000ドルから4000ドルです。
マーチンゲール法で10回連続負けると、すぐにベット上限に達してしまいます。
バカラだとベット上限は50000ドルです。15回程度の連敗ぐらいすることができます。ただし、それだけ連敗しても持ちこたえるだけの豊富な資金が必要です。
いずれにしても、マーチンゲール法を思い通りに活用するためには、『ベット額の上限』と『プレイヤーの資金』、両方が無限であるという条件を満たす必要があります。もちろん、そんなことは不可能です。
マーチンゲール法は必ず儲けられる必勝法ではありません。
中上級者がマーチンゲール法を利用しない理由
マーチンゲール法は、バカラやルーレットで儲けるための素晴らしい必勝法のように思えますが、決して万能ではありません。資金を全額失ってしまう可能性もあります。
実際に私も、1日で10万円を失ってしまいました。
マーチンゲール法の最大の欠点は、莫大な資金が必要だということです。具体例で説明します。
仮に1000円から始めるとします。その場合、7回連続で負けたら次の8回目のベット金額は128000円です。現実問題として、1回で10万円以上ベットできるプレイヤーは少ないでしょう。そして仮に勝ったとしても、利益はたったの1000円です!128000円も賭けたのに・・・
なので実際にマーチンゲールをギャンブルで利用するのは、非現実的です。
もしも資金が無限にあるとしたらどうでしょうか。
その場合にネックとなるのは、先ほども紹介した通り、カジノ側のベット上限です。どんなカジノでも最大ベット額が設定されているので、好きなだけベット金額を倍にし続けることはできません。
マーチンゲール法を利用すれば、数日から数週間は利益を出すことができるけど、どこかで大損してしまうベット方法やな。カジノ経験が豊富な中上級者で、マーチンゲール法を使う人は少ないで。
逆マーチンゲール法
マーチンゲール法のバリエーションとして人気なのが、逆マーチンゲール法です。負けた場合、ベット金額はそのままで、勝ったときにベット額を倍にするという方法です。
ただマーチンゲール法と同じように、プレイ時間が長くなればなるほど、徐々に資金は減っていきます。
逆マーチンゲール法で儲けを狙うのなら、必ず短時間での使用にとどめ、連勝したタイミングで利益を確定します。もしくはカジノ側からもらったボーナスを利用します。ボーナスの場合、出金条件をクリアすれば現金として出金できます。たとえ負けた場合も自分の懐は痛みません。実質無料でプレイすることができます。
まとめ
マーチンゲール法は、短期間であればかなりの確率で利益を出すことができるので、ギャンブルで損をしたくない人におすすめです。勝つまで倍額をベットし続ければ、勝った時点でそれまでの損は帳消しになり、さらに1単位分の利益がでます。
ただしベット金額の上限や資金に限りがあるので、必ず勝てる必勝法ではありません。
またマーチンゲール法は大儲けを狙うための攻略法ではありません。時間をかけて少しずつ利益をあげる攻略法です。ただし長期的な視点でみると、連敗によって大損する可能性が高いということを忘れないでください。
いくつかのオンラインカジノの利用規約をみると、ボーナスでのマーチンゲール法を禁止しているんやんか。ということは、それなりに効果のある攻略法なんじゃないかな。
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