ハンドレンジとは、手札の範囲のことで、どの手札でレイズするのか、コールするのか、ベットするのか、フォールドするのかを表した表のことです。
今回、初心者ポーカープレイヤーが簡単に理解できるように、プリフロップでのハンドレンジ表についてわかりやすく説明していきます。プリフロップは毎ハンド必ずプレイするので、ハンドレンジ表を覚えれば、ポーカーの実力は確実に上がっていきます。
そこでハンドレンジの中でも、利用頻度が高いプリフロップでのオープンレンジについて勉強していきます。オープンレンジとは、あなたの前のプレイヤーが全員フォールドしている状態で、あなたがどのようなアクションをとるのか決めるためのハンドレンジ表です。
ポーカーを始めたけど、まだハンドレンジ表について覚えたことがないという人はぜひ参考にしてください。
プリフロップハンドレンジ表一覧
今回は、プリフロトレーナーのハンドレンジ表を利用します。Vtuberのぱいにゃんさんが開発しました。Googleストアやアップルストアでダウンロードできます。無料だとほぼ何もできませんが、数百円支払うことで、すべての機能が使えます。
興味のある方は購入してみてください。
ちなみにこちらのハンドレンジ表は、スノーウィーのプリフロップアドバイザーの6人テーブル、100BBのアンティなしのキャッシュゲームのハンドレンジ表と同じです。右側がプリフロップアドバイザー、右側がプリフロトレーナーです。
ハンドレンジを簡単に覚えるためのテクニック
ハンドレンジを1つずつ覚えるのは大変です。参加できる手札の中でパートナーが一番弱いものを覚えることで、そのラインはすべて覚えることができます。
上の画像の青色で囲った部分をみてください。AのパートナーはAからTまであります。このパートナーの中で一番弱い数字はTです。つまり青枠の中で一番弱い手札がATです。ATを覚えてしまえば、AJもAKもレイズで参加するとわかります。一方、A4はATよりも弱いのでゲームに参加しません。
黄色で囲った部分、Kのパートナーも見ていきます。Kのパートナーの中で一番弱いのは9です。K9を覚えてしまえば、KQsはレイズで参加、K6sはフォールドだとわかります。
黄色い枠に注目してください。Aのパートナーで一番弱い数字は4です。次にAとKでどちらが強いか考えましょう。もちろん、Aが強いです。それならAのグループでA4が参加できる一番弱い手札ならKのグループでK3とかK2で参加するのは、論理的におかしいです。少なくともK4より強い手札である必要があります。
上のハンドレンジ表はK9から参加となっています。それならQグループだとQ7とかQ4で参加するのはおかしくなってきます。少なくともQ9より強い手札で参加する必要がでてきます。
上の表だとオフスート側は弱いパートナーは、すべて9なので覚えやすいです。
次に表の青色で囲まれた部分に注目してください。スーテッド側になります。
Qグループで一番弱いパートナーは5となっています。したがってJグループで参加するにはパートナーは5以上である必要があります。上の表だと7です。J7s以上なら参加となります。TグループはT7s以上から参加です。
ここまでは納得できます。9グループはどうでしょう?
Tグループだとパートナーが7以上での参加となっているので、9グループから参加できる手札の最低ラインは97sだと思いますが、実際には96sから参加しています。
ちょっと変ですよね。96sはT6sよりも強いことになっています。9とTを比べるとTのほうが強いのでやっぱりおかしいです。
実は96sはストレートができやすいので、T6sより強いと考えます。ツーギャッパーと言います。
85sも同じです。T5sや95sではゲームに参加しませんが、85sはストレートになる可能性がT5sや95sより高いのでゲームに参加していきます。
アンダーザガン、ハイジャック、カットオフ、ボタンの順番でポジションが有利になっていきます。ポジションが有利になれば参加する手札も広がっていきます。その変化に注目してください。
アンダーザガンのハンドレンジ表を覚えたら、ハイジャックのハンドレンジ表と比べてみます。ハイジャックのハンドレンジ表を覚えたらカットオフのハンドレンジ表と比べてください。
すると、それぞれのハンドレンジ表に関連性があるのがわかってきます。また1つのハンドレンジ表を覚えることで隣のポジションのハンドレンジ表を覚えやすくなります。
アンダーザガンとハイジャックのハンドレンジ表を比べてみましょう。
薄い青色で囲まれたポケットペアのエリアを見てください。
アンダーザガンだと55のポケットペア以上だとゲームに参加します。ハイジャックはアンダーザガンよりポジションが良いのでハンドレンジは広がります。なので44のポケットペアでも参加できるようになりました。
同じくオフスート側だとKToとQJoが追加されています。スーテッド側だとQ9sが追加されています。
では実際にアンダーザガンから順番にスモールブラインドまでのハンドレンジ表を説明していきます。それぞれのハンドレンジ表は、ポケットペア、オフスート、スーテッドの順番で説明します。
アンダーザガンのハンドレンジ表
アンダーザガンはプリフロップで一番最初にアクションをする必要があります。他のプレイヤーが強い手札を持っているのかまったくわかりません。もしかしたら他のプレイヤーがリレイズやオールインしてくる可能性もあります。
中途半端な手札、たとえばQ 7でリレイズやオールインにコールできるでしょうか?
難しいですよね。したがって非常に強い手札のみで参加します。
アンダーザガンのポケットペアは55以上で参加します。
オフスート側で参加できるのは、たったの6つです。AグループとKグループのみ。アンダーザガンはポジションが不利なので参加できる手札がとっても少ないですね。
スーテッド側で1番重要なのは、Aグループはすべてレイズで参加する点です。これはアンダーザガンだけでなく、ハイジャック、カットオフ、ボタンのハンドレンジ表でも同じです。
続いて黄色の枠で囲まれた部分をみてください。パートナーは9以上で参加となっています。
なんでQ9sは参加しないの?J9sやT9sで参加しているのに
J9sやT9sはストレートが完成しやすいのでQ9sより強い手札だと考えます。
ハイジャックのハンドレンジ表
アンダーザガンよりポジションが良いので少しハンドレンジが広がっています。ただし、アンダーザガンのハンドレンジ表とあまり違いはありません。
ポケットペアではアンダーザガンに比べて44のポケットペアが追加されました。
オフスート側ではKTとQJが追加されました。
スーテッド側ではQ9が追加されました。そしてK Q J Tのパートナーがすべて9になったので覚えやすいですね。
カットオフのハンドレンジ表
カットオフのハンドレンジ表は、ハイジャックに比べて、大きく広がっています。特にスーテッドコネクターが新たに追加されているが特徴と言えます。
ポケットペアならすべて参加します。
Aのパートナーは9以上です。K Q JのパートナーはT以上です。
スーテッドコネクターは54以上、ワンギャッパーは97以上で参加します。Kグループはパートナーが6以上、Qグループは8以上で参加します。
ボタンのハンドレンジ表
ボタンはポジションが一番有利です。フロップ以降は一番最後にアクションを選ぶことができます。したがって有利なポジションを活かして広い範囲でゲームに参加します。
カットオフに比べて、参加するハンドが大きく広がっています。
Aグループはパートナーが4以上で参加です。K Q J Tグループはパートナーが9以上で参加します。カットオフと比べると1段下に下がっています。
AグループだけでなくKグループもすべて参加します。Qグループはパートナーが5以上、Jグループだと7以上で参加します。
スーテッドコネクターは54以上、ワンギャッパーは64以上、ツーギャッパーは85以上で参加します。
スモールブラインドのハンドレンジ表
スモールブラインドは、他のハンドレンジ表と全く違います。非常に広い範囲でコールで参加します。というのも、すでにブラインド費0.5BBをカードが配られる前に支払っているからです。あと0.5BB支払えばコールでゲームに参加できます。
オレンジ色はレイズ、緑色はコールで参加する手札です。
たとえば76sだとオレンジ色が45%、緑色が55%ぐらいです。この場合、レイズが45%の割合、コールが55%の割合です。
正直、スモールブラインドのハンドレンジ表は複雑すぎて私も何でレイズするのか何でコールするのかしっかりと覚えていません。ざっくりとハンドレンジ表を眺めていきましょう。
ポケットペアは、だいたいレイズで参加します。ただし、よく見てみるとQQのポケットペアは95%ぐらいの割合でコールで参加します。KKのポケットペアもプレミアムハンドで、めちゃくちゃ強い手札ですが10%ぐらいコールします。
KKやQQは、めちゃくちゃ強いのにコールで参加するって変じゃない?レイズするべき!
私もそう思います。ただいつも強い手札でレイズして、弱い手札でコールしていると相手にこちらの手札の強さがバレバレになります。なのであえて強い手札でコールしたり、弱い手札(上のハンドレンジ表だとQ2など)でレイズします。
Aグループはすべてゲームに参加、Kグループはパートナーが4以上でゲームにします。Q J T 9グループはパートナーが7以上で参加します。
オフスート側でもスモールブラインドの場合、65以上のコネクターでゲームに参加します。
スーテッド側は非常に広い範囲でゲームに参加します。AグループからJグループまで、そのすべてでゲームに参加します。Tグループはパートナーが4以上、9グループでパートナーが5以上でゲームに参加します。
スーテッドコネクター、ワンギャッパー、ツーギャッパーはそれぞれ43、53、63以上で参加します。
レイズで参加するハンドもオフスート側に比べて多いです。
ギャンブラーヒカルはどうやってハンドレンジ表を覚えたのか?
ハンドレンジ表の覚え方として、よく紹介されている方法は実践の中で覚えていく方法です。ただ、これはよくアフィリエイト系オンラインポーカーサイトが、ただ単にオンラインポーカーの宣伝をしたいだけです。
今のところ私はプリフロップでのオープンレンジと3ベットレンジを覚えました。どうやって覚えたのか、その具体的な方法を教えます。
私はポーカーチェイスでフォールドして時間が余っているときにプリフロトレーナーを使ってハンドレンジ表を覚えました。プリフロトレーナーは、ちょっと時間が余ったときにゲーム感覚でハンドレンジ表を覚えられるのでおすすめです。
ヒカルくんも「オンラインポーカーをしながら実践の中で覚えました。ハンドレンジ表を覚えていない人もたくさんいるので、オンラインポーカーをプレイしながらハンドレンジ表を覚えたら簡単に稼げるようになるよ」って言えばいいのに
宣伝コテコテのサイト、あまり好きじゃないねん。それに嘘を言ってまで宣伝しようと思わへんし。
ちなみにハンドレンジ表を覚えただけで勝てるほどオンラインポーカーの世界はあまくありません。
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