ルーレットの出目の偏りを記録すれば必勝法になるのか

攻略法

この現代に「出目に偏りのあるルーレット」は存在するのでしょうか。

ルーレットは本来カジノ側に有利なゲームですが、昔はルーレットの結果を記録し、そこにパターンを見つけ出し勝ち続けたギャンブラーが何人もいます。

世界で一番お金を稼いだルーレットのプロ、リチャード・ジャレッキーとは?
高速に回転するホイールの、どこにボールが落ちるかを予想するのはほぼ不可能です。なので、一般的にルーレットはランダムなゲームと考えられています。 しかし、ほんの数パーセントですが、テクニックを使ってルーレットを攻略したプレイヤーがいます。その...
カジノ会社を破産させた男ジョセフジャガーの方法を使ったらルーレットで勝てるのか
今回はモンテカルロにある銀行(なぜカジノでなく銀行?カジノが国営だから?)を破産させた伝説のルーレットギャンブラー、ジョセフジャガーのルーレット手法を使って、本当に稼ぐことができるのか検証したいと思います。 まずは簡単にジョセフジャガーとい...

 

しかし、最近はそのような出目の偏りを利用して数千万円、数億円稼いだという話を聞かなくなりました。これは「出目に偏りのあるルーレット」がこの世に存在しなくなったということでしょうか?

 

現在も「出目に偏りのあるルーレット」は間違いなく存在しています。なぜなら、人間の手でルーレットを作っている以上、どこかに欠陥、小さな歪ができるからです。そしてその欠陥、小さな歪みがルーレットの出目が偏る原因になります。

ただカジノ側も昔に比べてルーレットのメンテナンスを強化しています。

ギャンブラー達は日々ルーレットの必勝法をあれやこれやと模索していますが、カジノ側もそれに負けない対策を立ててくるので「出目に偏りのあるルーレット」を見つけ出すのは非常に大変です。

実際に、私は過去に出目に偏りのあると思われるルーレットに何度もベットしてみましたが、結果は勝ったり負けたりと安定しませんでした。

今回は「出目に偏りのあるルーレット」について深く掘り下げていきます。

 

ルーレット盤のメンテナンスについて

実はカジノ、オンラインカジノともに「出目の偏り」に対抗するための専門チームを雇っています。彼らの仕事はルーレットが常に正常に作動するよう保つことですが、ルーレット以外にもスロットや他のマシンのメンテナンスも行っています。また、ルーレット盤のメーカーもカジノに対して保証や定期修理サービスを行なっています。

 

実際に私もカジノでメンテナンスチームを目撃したことがあります。カジノは24時間営業のところがほとんどですが、彼らは大体朝の6時から9時頃の人の少ない時間帯に作業しています。

どのように不具合を調べているかというと、実はルーレット盤には密かにセンサーが内蔵されていて、これが玉の落下場所の記録を取っているのです。このセンサーは専用の分析ソフトと連動していて、メンテナンスチームはその分析ソフトを使用してルーレットの結果に偏りが出ていないか調べます。

ルーレット版のセンサーは何万回という記録を蓄積でき、玉の落下場所に偏りがないかを確認します。この分析ソフトは大体6年分のデータを蓄積することができます。

 

 

なぜ出目に偏りがでてしまうのか

ルーレット盤は信頼できるメーカーによって造られており、定期メンテナンスも念入りに行なっています。しかし、それでも損傷しやすい部品というものはあります。

そこで、ルーレットの部品を「回転していないエリア」と、「回転しているエリア」に分けて考えてみましょう。

 

まずは「回転していないエリア」です。ここの主な部品としては、

  1. ボールリム(回転盤の一番外側の部分)
  2. ボールトラック(玉が転がる斜面)
  3. デフレクター(斜面に付いている出っ張りのようなもの。パチンコの釘的な存在)

です。それぞれについて解説していきます。

 

ボールリム

ルーレットの一番外側の部分です。ギャンブラーの中には、このふちに体重をかけて結果を操作しようとする人もいますが、ルーレットの台座はとても頑丈に造られているので、その行為が結果に影響することはほぼありません。

また、最近はカジノ側も対策として透明な板などをルーレットの周りに設置をしているところが多いので、そもそも手出しができません。

 

さらに、最近のルーレット盤には傾斜計がついており、盤の傾きなどをすぐに検知することができるようになっています。この傾斜計はルーレット盤だけではなくテーブル自体にも設置されているので、プレイヤーが変な細工をしてもすぐにバレてしまいます。

また、オンラインカジノのように携帯やPCから賭けるカジノではそもそもルーレット盤に触れることすらできないので、物理的に干渉して結果をいじることは不可能です。

 

ボールトラック&デフレクター

ボールトラックは玉が転がる斜面部分で、デフレクターはその斜面に付いている出っ張りのような障害物のことです。

これらは当然時間と共にすり減って劣化していきますが、実際には消耗するまでに何年もかかるため、一般的なカジノなら劣化する前に新しい盤に交換します。

 

仮に20年以上使用されている古いルーレット盤を見つけても、そのルーレット盤が偏った結果を出してくれるルーレットであるという可能性はかなり低いです。

確かに、玉が転がる斜面がすり減っていると、それが玉の滑りに影響して特定のエリアに転がりやすくなる、というのはあるかもしれません。しかし、実際には玉は転がっている最中もデフレクターに当たったり、その後もボールポケットの間の仕切り板に当たったりと、度々軌道が変わってしまいます。

なので、そのルーレット盤が本当に「出目の偏ったルーレット」なのかを見極めるには、玉が斜面を転がり終わってからの動きのパターンに注目する必要があります。

つまり、重要なのは「回転しているエリア」なのです。

 

ベアリングと心棒

ここで考えるべき重要な要素はベアリングと心棒です。ここに不具合があると、出目に偏りがでてきます。不具合の原因は様々ですが、ベアリングの老朽化、潤滑剤の不足や劣化、その他汚れなどです。

 

では、どのようにして出目に偏りのあるルーレット盤を探すのか、という話ですが、まずオンラインカジノではほぼ不可能です。オンラインカジノは実際のカジノからライブ中継するものもありますが、画面越しですとベアリングの不具合を近くから観察することができません。

また、ゲームのペースが早く分析できる時間も短いので、見つけ出すのはとても難しいです。

 

実際の店舗であっても難しいことに変わりはないのですが、店舗ではルーレット盤を近くから観察することができるので、「出目に偏りのあるルーレット」を見つけられる可能性はオンラインカジノに比べて飛躍的に上がります。

注目すべきは、回転盤と台座の間にある小さな隙間です。ここを注意深く観察すると、回転盤のほんの些細な揺れや、回転の歪みに気がつくことがあります。そして観察を続けていると、ルーレットの歪んだ動きと玉の落下場所の法則性を見つけることができるかもしれません。いわゆる「当たりやすいポイント」です。

 

難易度は高いですが、この世に完璧なルーレット盤などありません。ディーラーも手で何千回、何万回とルーレットを回すので、その力によってベアリングが不具合を起こしている可能性は十分にあり得ます。

もしこの「当たりやすいポイント」を見つけることができれば、その周辺(左右5個ずつ、合計10ポケット位)に賭ければ当たる確率は上がるでしょう。

 

実際にはベアリングと心棒の些細な不具合だけで結果に大きな偏りを生むことはないかもしれませんが、特定の場所に玉が落ちる確率が高いということは、その周辺のポケットの間の仕切りも劣化している可能性があります。すなわち、その周辺が「当たりやすいポイント」だということです。

もしそんなルーレットを見つけることができれば、ルーレットで億万長者になれる可能性があります。

 

ベアリングと心棒の不具合によって、ルーレット盤に「傾き」がでることがあります。傾斜計でも検知できないような、部品の不具合によって発生しているほんの些細な傾きです。

ルーレット盤の傾きの見つけ方としては、先ほどの「当たりやすいポイント」の見つけ方と同様です。

回転盤と台座の間の隙間に注目し、盤が回転している時の隙間の変化に注目することで、ルーレット盤の小さな傾きを探し出すのです。この傾きとボールが落ちるポケットに関連性を見つけることができれば、大儲けできるチャンスです。

 

ここまで解説したテクニックを使えば、あなたも「出目に偏りのあるルーレット」を見つけられるかもしれません。まずは実際にボールが落ちた場所に関するデータをエクセルなどにまとめるて、本当にハウスエッジに勝てるルーレットかどうか確認することをおすすめします。

これにより、単なる感覚ではなくあなたの分析が統計的に確からしいということを証明できます

無駄な分析をしなくて済むよう、先にルーレット盤を観察して、偏りがありそうだなと思ってからデータ収集に入ることをお勧めします。

 

しかし、最近のルーレット盤の部品は高品質で、実際にそのような偏りのあるルーレット盤を見つけることは難しいです。回転盤と台座の間の隙間は狭く、観察するだけでも一苦労です。また、部品が歪みすぎていると、回転盤と台座がこすれてしまうので、カジノ側にその盤が不良品だということがバレてしまいます。

つまり明らかな不具合ではなく、ほんのささいな回転の歪みを見つけ出さなくてはなりません。

 

ポケットの間にある仕切り板

次に「ポケットの間にある仕切り板」によって生じる偏りについて説明します。

当然、硬い玉が何度もぶつかることによってポケットの仕切り板は徐々に劣化していきます。しかし、仕切り板を劣化させる一番の要因は、ディーラーです。ディーラーの中にはこの仕切り板に指をかけてルーレットを回す人もいて、何度も指を引っ掛けられた仕切りは次第に傷んでいきます。ディーラーって力が強い人が多いですからね(笑)

 

そして仕切り板が傷んでくるとポケットの大きさも微妙に変わってくるので、ボールの弾かれ方も変わってきます。その結果、出目に偏りが生まれる可能性があります。

なのでポケットの仕切り板に注目するのも、「出目に偏りのあるルーレット」を探す上で有効な方法です。

 

最後にオンラインカジノプレイヤーでも使えるオンラインルーレットのコツをお伝えします。

 

オンラインルーレットでは分析する時間が十分に取れないので、ルーレットの偏りを見抜くことは難しいと書きました。

オンラインでルーレットをプレイするときは、そのライブ中継をスローモーションで録画することでルーレット盤の偏りを見つけることができるかもしれません。むしろ録画で繰り返し見られる分、何度も見ているうちに玉の動きから、仕切りのほんの些細な偏りを発見できる可能性はあります。

 

ギャンブラーヒカル
ギャンブラーヒカル

ルーレットの出目が偏る要因はボールトラック、デフレクター、ベアリング、心棒といろいろあるけど、特にポケットの仕切りに注目することがルーレットの偏りを見つけ出す一番のポイントだ

コメント