これから「ギャンブルをしているという習慣」から「ギャンブルをしないという習慣」にあなたを変えていきます。ただ習慣を変えるには、それなりの時間と努力が必要です。
一般的に習慣を変えるには最低3週間の期間が必要です。ただし、これは簡単にできること、たとえばスポーツをしているときは水をこまめに飲むとか、朝起きたらコップ1杯の水を飲むなどです。
一方、たばこをやめる、ギャンブルをやめる、筋トレをする、ダイエットをがんばるなど、これらは簡単に変えられる習慣ではありません。このような簡単にかえることができない習慣の場合、3週間では短すぎます。最低、2か月から3か月、習慣を変えるために努力しつづける必要があります。
習慣を変えようと努力しているときは
「1本ぐらいなら大丈夫、たばこを吸おうぜ」
「今日は、新台が入荷されたし設定も甘いはず。今日なら勝てる!」
「昨日は運動したし、今日ぐらい甘いものを食べてもいいよね」
など以前の習慣に戻そうとする悪い悪魔がささやいてきます。
この悪い悪魔のささやきに3週間耐えられる人はいても、2か月・3か月たえるのは、大変です。正直、とても長いです。
でもこの3か月間たえることができれば、その後は悪魔のささやきがどんどん小さくなります。そしていつの間にか悪魔のささやきもなくなり、今までと違う新しい習慣を身に着けることができます。
ギャンブル依存症の人がどのようにしたら3か月間、誘惑に負けず生活することができるのか、その方法について説明していきます。
ギャンブル依存症と一言で言っても、軽度の人から借金でギャンブルをする重度な人までいます。ここではギャンブル依存症を克服する方法をいろいろ書いていますが、ギャンブル依存度の軽度な人向けからだんだんと重度な人向けの内容になっています。あなたの依存状況に合わせてご活用ください。
生活環境を変える
まず生活環境を変えることから始めます。パチンコ屋の会員カードは捨ててください。パチンコ関係のメルマガに登録している場合は削除。ギャンブル系のアプリも携帯電話からすべて削除します。
部屋を見渡してください。ギャンブル関係の雑誌はありませんか?それもすべて捨てるか、ヤフーオークション、メルカリで売ってしまいましょう。
パソコンで攻略サイトやパチンコブログをお気に入りに入れていませんか?それもすべて削除してください。これができないようでは、ギャンブル依存症の克服は無理です。
少し難易度はあがりますが、パチンコ・パチスロでしか共通点のない友達とは連絡をとらないようにします。あなたがパチンコをやめると言えば慌てて引き留めるかもしれません。また一緒にいると話題がパチンコになるので、依存症克服の妨げなっても、何もメリットはありません。
会社の同僚がパチンコ友達の場合は、「俺は今日からパチンコはしない」と宣言してしまいましょう。宣言をすれば、パチンコに誘われることはなくなります。また仕事場で宣言したのに、パチンコを始めてしまうと同僚から『意志の弱い人』というレッテルをはられてしまいます。それも恥ずかしいですね。
『パチンコをしない』とみんなに宣言すれば、何も言わずに取り組むのに比べて、あなたは10倍がんばることができます。
考え方を変える
パチンコで負けた日は悔しいですか?
もしパチンコやパチスロで負けて悔しいという気持ちがあるのなら、その考え方を変える必要があります。なぜなら、パチンコやパチスロで負けることは当然なのだから。
パチンコ屋はパチンコ台やパチスロ台を定期購入していますが、あれは1台30万円から50万円ぐらいです。そこで働く従業員に給料を払わなくてはいけません。人件費の合計は毎月500万円、そして電気代もバカになりません。
平均500台設置のパチンコ屋で電気代が100万円から250万円もします。広告費も毎月数百万円使っています。
そのほかいろいろな経費を合わせると毎月数千万円が必要です。
パチンコ屋はパチンコ以外のビジネスでお金を稼いでいるわけではないので、その経費はすべてお客のお金から支払っています。その経費を支払ったうえで、中型店だと月間3000万円から6000万円もの利益があります。パチンコもパチスロも負けて当然です。
「負けてくやしい」でなく「負けて当然」なのです。
今日、パチンコで3万円買ったんだけど?
勝つこともあります。それもパチンコ屋の作戦です。客にときどき勝たせることで、次回も来てもらえます。毎回100%負けるのであれば、ほとんどの人はパチンコ屋に行きません。
ときどきお客に勝たせることで、お客はパチンコのファンになり、何年、何十年と遊んでくれます。パチンコ屋は恐ろしいです。たった一人のパチンコ客から数百万円、数千万円というお金をまきあげようとしているのですから。
パチンコは負けて当然の遊びだということがわかれば、悔しい気持ちもなくなります。失ったお金は遊園地や映画館に行った時と同じエンターテイメント代として考えます。ギャンブル依存症にならない人は、このように上手に感情をコントロールしています。
パチンコにはもう行けない!パチンコ被害チェックシート
どうしてもパチンコ・パチスロに行きたいあなたはぜひ、このパチンコ被害チェックシートの質問に答えてください。
Q,1 1か月にパチンコでいくら使いますか
Q,2 1年間にパチンコで使うお金、今までパチンコで使ってきたお金を計算してください。
Q,3 パチンコを60歳までするとします。これからパチンコであなたはどれくらいのお金を失うか計算してください。計算は1か月のパチンコ代から計算します。
Q,4 パチンコをしていて今までで一番うれしかった経験は何ですか?
Q,5 パチンコをしていて今までで一番つらかった経験はなんですか?
Q,6 それでも、あなたはパチンコをしたいですか?
私の場合、1か月に使うパチンコ代は約3万円です。1年で36万円です。10年以上パチンコをしているので、おそらく360万円ぐらいパチンコで失ったことになります。
計算するまで全く気づきませんでした。パチンコをしていなければ高級車が買えますね。もし、これからさらに20年パチンコをするとすれば、720万円ほど失うという計算になってしまいます。
パチンコをしなければ中古の家が買える・・・
これでも、あなたはパチンコを打ちたいですか?
深呼吸でリラックスしよう
ギャンブル依存症の人にとって、最初の3週間はとても大変です。
パチンコについて考えないようにしても街中で「イベント中につき割引」という文字を見かけたとします。パチンコとは全然関係ありません。
ですが・・・
「イベント中につき割引」→「イベント・・・今日は祝日だからあそこのパチンコ屋はイベントをしているな・・・」
と、ついついパチンコのことを考えてしまいます。
すると、アドレナリンがでてきて興奮状態になります。興奮状態になると冷静な判断がとれません。気持ちがコントロールできずにパチンコ屋で遊んでしまう、そんな経験をしたことがありませんか?
まずはこの興奮した気持ちを落ち着けましょう。落ち着ける方法は簡単です。その場で深呼吸をします。深呼吸をするだけでびっくりするくらい気持ちがリラックスできます。
深呼吸ですが、まず最初に鼻から息をいっぱい吸い込みます。そしてゆっくりと息をはきだします。これを5回繰り返してください。
冷静になったあなたは、パチンコに行くデメリットについて考えます。
パチンコが終わった後は、いつも後悔しているじゃないか。貯金もしたいし、生活も変えたい。今日たとえパチンコで勝ったとしても、1年だと30万円も損をしている。お金をパチンコに使うべきではない
パチンコに行きたい衝動がでたときは、ぜひ深呼吸でリラックスして感情をコントロールしてください。
深呼吸をしても欲望に負けてしまうときはどうすればいい?
深呼吸をしても冷静になれないあなたには、強力な欲望の悪魔がすみついています。今からその欲望の悪魔を退治しましょう。
まずは目をつぶって深呼吸をします。それでも欲望の悪魔はあなたに声をかけてきます。
「パチンコの必勝法を手に入れたし、今までの損をとりかえそうぜ。」
「今日だけ、今日だけパチンコしようよ。楽しいぜ」
あなたの脳みそに直接声をかけてくる欲望の悪魔をイメージしてください。イメージしたら、今度はその欲望の悪魔をどんどん小さくしていきます。
今、足元に欲望の悪魔がいます。欲望の悪魔は体が小さくなるにつれて、声もどんどん小さくなっていきました。
もう、何を言っているのか聞き取れないぐらい小さい声ですが最後にふみつぶしちゃいましょう。
これで欲望の悪魔はいなくなりました。今、あなたの頭の中はすっきりしています。なんでパチンコに行こうと考えていたんだろうと冷静になったあなたは不思議に感じています。
欲望の悪魔を退治できたときは、ぜひ自分をほめてあげてください。欲望をコントロールするのは、とても大変なことです。ですが安心はできません。欲望の悪魔は、ちょっと油断した時にすぐに現れます。
欲望の悪魔が現れたときは、今回のイメージトレーニングを利用してまた倒しちゃってください。倒せば倒すほどサイヤ人は強くなっていきますが、欲望の悪魔の場合、戦闘力はどんどん下がっていくので安心してください。
ギャンブル依存を克服したあとの目標を決める
ギャンブル依存を克服したいと思った理由は何ですか?
何かギャンブルで悩みを抱えていたからこそ、ギャンブル依存症を克服したいと思ったはずです。一番多い悩みは、借金の問題です。
ギャンブルをしないことで、徐々に借金を返すことができます。無事、借金を返すことができればすごくうれしいですが、借金を返せてやっと一般人と同じラインに立つことができるだけです。すごい努力してるにもかかわらず、その努力の結果が普通の人と同じラインに立つというのでは、正直モチベーションがあがりません。その状況で高いモチベーションを維持し続けるのは難しいです。
ギャンブル依存症を克服したいなら、悩みを解決するためだけでなく、ギャンブル依存症を克服して何がしたいのか、明確な目標が必要です。明確な目標があればモチベーションを保つことができます。
・ギャンブルが原因で別れた彼女にもう一度、告白する
ぜひギャンブル依存症を克服した時、次に何をしたいのか目標をきめてください。ギャンブル依存症を克服することは人生の通過点です。そこから新しい自分が始まります。ぜひワクワクするあなただけの目標を考えてください。
腸から性格を変える
ギャンブル依存症の人は、すぐに頭に血が上って怒りやすい傾向にあります。パチンコをしているとパチンコ台を叩いて怒っている人をみかけます。
え?あなたもよくパチンコ台を叩いている?
「はい、そんなあなたはギャンブル依存症です。」
もしかしたら、その怒りやすい性格は腸にいる細菌のせいかもしれません。実は2017年の米国のカリフォルニア大学ロサンゼルス校(UCLA)の研究で、腸の細菌と性格には密接な関係があることがわかりました。怒りやすい人は「プレボテラ属」の細菌が多く、感情のコントロールができないようです。
そしてネズミを使って実験では、乳酸菌を与えたマウスはストレス耐性があがり、うつ病が改善すると報告されています。ネズミがうつ病になるのにはびっくりですが、毎朝ヨーグルトを食べることで、腸の悪い細菌にコントロールされることなく今までよりも冷静な判断できるようになります。
気にある人は一度「腸 細菌 性格」で検索して確認してください。
財布を持ち歩かない
携帯の電子マネーを利用して財布を持ち歩かないようにすれば、パチンコやパチスロをしたいという衝動が突然おそってきても、その衝動にまけることはありません。もともとお金がないのですから、パチンコ屋の前を通っても打つことができません。
電子マネーはsuicaとedyがあれば、電車、レストラン、コンビニとだいたいどこでも対応できます。ただし電子マネーに現金でお金をチャージするときは、注意してください。
ついつい現金をみると、そのお金を使ってパチンコを打ちたくなります。実際に私は電子マネーにチャージするためのお金でパチンコを打って後悔したことがあります。なので、現金で電子マネーにお金をチャージする場合、パチンコ屋がしまる夜11時以降をおすすめします。
あと家に現金を置かないようにしてください。たとえ財布をもっていなくても、パチンコ屋が家の近くにある場合は、家にかえってお金をとりにかえるかもしれません。
パチンコをやめようと決めてから3か月間が勝負です。この3か月間、財布がなくても意思が弱いと、結局パチンコをしてしまいます。パチンコをやりたいという衝動に勝つのは大変です。そこで意思の弱い人(私を含めて意思の弱い人がほとんどです)でも実践できる方法を次は紹介します。
パチンコの代わりに『チ〇コ』を利用する
イライラしたときはチョコを食べてリラックスしましょう、と思ったあなた、すいません。ちょっと下品な話になってしまうので女性の方は読み飛ばしてください。
人間は将来手に入る大きな報酬よりも、すぐに手に入る小さな報酬を選ぶ傾向にあります。4歳の子供の前にマシュマロを1つおいて、15分待ったらもう一つマシュマロをあげるよという有名な実験があります。
この実験では15分待てば報酬が2倍になるにもかかわらず、我慢できた子どもは約30%でした。
実際の実験動画があります。もしよければ見てください。可愛いです。
これは子供だけに当てはまるわけではありません。大人も同じように当てはまります。たとえばダイエットです。ダイエット中でも、痩せて魅力的な体になるという数か月後の大きな報酬でなく、今ケーキを食べるという小さな報酬を選ぶ人は多いです。
ダイエットだけではありません。パチンコに行かなければ将来、数百万円もの自由なお金を使うことができるという大きな報酬よりも『脳汁ドバドバ』の快楽を今すぐ手に入れたいという小さな報酬に負けてしまいます。
そこで他の小さい報酬を設定するのはどうでしょうか?
たとえばパチンコに行きたい気持ちになっても行かなかったら、代わりにちょっと高級なものを食べてみる、他の趣味にお金を使うなどです。ただ、パチンコやパチスロ依存症の人は無趣味な人が多いので他に小さな報酬を設定しようとしても、見つからない人もいます。
そこで私がおすすめしたいのが、『チ〇コ』を利用する方法です。はい、チョコではなくてあなたの息子です。
パチンコに行きたい衝動を他の欲望にすりかえます。きれいなお姉さんとベットで格闘するという報酬はかなり大きいはずです。専門家や医者は上品なことしか言わないので、絶対にこんなことを言いませんが、パチンコに行きたいという大きな衝動をおさえるにはもってこいの裏技ではないでしょうか。
そしてパチンコに行きたくても行くお金もなくなります(笑)ただし、パチンコで借金するような人はこの方法を使わないでくださいね。
費用はかかりますが、3か月です。3か月ギャンブルを我慢すればいいので、その間パチンコという欲望から目を強制的にそらすためにセクシーな女性を利用してください。
ただちょっとその報酬は予算的にも大きすぎるというあなたには、アマゾンでテンガを買ってお気に入りのセクシー女優さんの動画を見ながら欲望のままに気持ちよくなるのもいいです。
パチンコなだけに◯ンコを利用するんやな
ほとんどの人は意思が弱いです。3か月もの間、パチンコという欲望を簡単に手に入る小さい報酬なしに我慢できる人はいません。そこでパチンコという目の前の報酬から目をそらす方法を考えるわけです。
無趣味の人はぜひ性欲を利用してみてください。心も体もすっきりしますよ。
実際、結婚してパチスロ依存症を克服したい友達がいたので、この方法を教えたらパチスロをやめることができ、感謝されました。
俺は彼の奥さんも知っているから、ちょっと微妙な気持ちになってしまったわ。奥様ごめんなさい。でも風俗は浮気やないで。
ヒカル君、最低!!
病院や自助グループを利用する
私たちは何の報酬もなしに何か月も努力を続けるということはできません。おそらく10%ぐらいの努力の天才(変態)だけが、一人淡々と目標に向かって頑張れます。普通の人は途中で挫折してしまいます。
なので、勉強はつらいので塾に通います。本当は一人でも問題集やインターネットを利用すれば学習することはできます。ですが、それができないので毎月何万円も支払ってたくさんの学生が塾に通っています。
ダイエットも一人で長期間にわたって努力しなければいけません。でも努力の天才(変態)を除いて失敗します。同じくギャンブル依存症を克服しようとしても努力の天才(変態)以外は失敗します。
そこで一般人におすすめなのが病院や自助グループです。病院だと専門の治療を受けることができますが、1か月で10万円以上の出費を覚悟する必要があります。お金に余裕のある人ならいいですが、そもそもギャンブル依存症で悩んでいる人はお金に余裕がありません。
なので自助グループをおすすめします。自助グループでは、ギャンブル依存で悩み苦しみつつも頑張って克服しようとする仲間がいます。お互いに励ましあい一緒にがんばれる仲間がいればモチベーションがあがります。また見事ギャンブル依存症を克服した先輩から学ぶこともできます。
自助グループには営利団体と非営利団体があります。営利団体だと毎月10万円以上しますが、非営利団体であれば参加費無料のものから場所代(数百円程度?)ぐらいです。
『ギャンブル依存症 団体 都道府県』『ギャンブル依存症 自助グループ 都道府県』『ギャンブル依存症 サポート 都道府県』などで検索してあなたに合ったグループを探してみて下さい。
パチンコ依存症を克服したあなたへ
おめでとうございます。あなたは3か月間の間、パチンコ、パチスロをしませんでした。欲望との戦いは本当に大変です。でも、あなたはがんばることができました。そんなあなたを思いっきりほめてあげてください。何か特別なプレゼントするのもいいですね。
ただ、ここで油断してはいけません。今はギャンブルをしたいという気分はありませんが、ある日とつぜん、パチンコやパチスロをしたくなるときがあります。
それはすごいストレスがたまった時。もう現実から逃げたい!!ていうぐらいのストレスがたまった時です。今まですっかり忘れていたパチンコをしたくなります。
ギャンブル依存症から抜け出しても、ふとした瞬間にその感情は戻ってきます。そうならないためにも、ギャンブル依存症を抜け出したら、いや抜け出そうと努力しているときから新しい趣味をみつけてください。
ギャンブルよりも楽しい趣味をみつけることができれば、あるとき突然おそってくるギャンブルをしたい衝動もなくなります。新しい趣味をみつければ、なんでうるさい音とたばこ臭い場所で1日中ハンドルを握りしめ座っていたんだろう?と不思議に思う日がやってきます。
ここまでくれば、あなたはギャンブル依存症を完全に克服できています。そんな日があなたにやってくることを心から祈っています。最後までがんばってください。応援しています。
コメント