少し前にエムホールデムのアドバンストルームを10時間プレイしてみました。ここで感じたことは通常のポーカーとは全く違うゲームでポーカーの定石は全く通じません。むしろ、ポーカーの定石を使えば負ける可能性も高いです。
ポーカーの基礎について学んだのに、なぜかエムホールデムにいる初心者ポーカープレイヤーに勝てない、シーズンマッチが終わったときにmポイントがマイナスになっているという方は、ぜひここに書いたエムホールデムの攻略情報を参考にしてください。
あなたもアドバンストルームできっと勝つことができるようになります。
トップペアで相手のベットにコールするべきか?
アグレッシブなプレイヤーだとハイカードでもリバーまでベットし続けるし、ミドルペアでもリバーまでベットし続けるプレイヤーがいます。したがってエムホールデムでは、トップペアで簡単にフォールドできません。
相手のアグレッシブなベットにトップペアでフォールドし続けていると、収支がマイナスになると思います。
アドバンストルームで10時間プレイしましたが、その間に弱いハンドで特大ベットやレイズ、オールインをしてきたハンドを調べました
- 検証1回目、弱いミドルペアでリバーにオールイン
- 検証3.5回目、フロップにミドルペアでこちらのベット額の10倍レイズ
- 検証4回目、フラッシュドローのプレイヤーがフロップで突然オールイン、88のポケットペア(オーバーペア)がコール
- 検証7回目、プリフロップに3ベットすると相手が突然、A4oで28.4万mポイントのオールイン
とかなりの頻度で弱いハンドでもオールイン、レイズでプレッシャーをかけてくるプレイヤーがいます。
ただしオールインやポットオーバーベットにコールするのはリスキーです。コールするかフォールドするかどのように判断すればいいのでしょう?
まずは、そのプレイヤーを観察しブラフを頻繁にしてくるプレイヤーなのかどうか判断します。もしも、頻繁にベットしてくるプレイヤーなら簡単にトップペアでフォールドできません。しかし、あまりブラフをしないプレイヤーが続けてベットしてきた場合、フォールドも検討します。特にフロップ、ターンとベットしてきて、リバーもポットベット以上でベットしてきたならフォールドです。
あなたのトップペアは、おそらく負けています。
もしも頻繁にベットしてくるプレイヤーなら、そのベット額の違いでブラフかバリューを見極めることができるときもあります。ブラフの場合、ターンからリバーまでポットの3分の1ぐらいでベットして、ハンドが強い場合、ポットの2分の1やポットベットをしてきてリバーでオールインやポットオーバーベットしてきます。
アグレッシブなプレイヤーだからといって、オールインやポットオーバーベットに簡単にコールすると大きくチップを失います。特にいつもあまり大きくベットしないアグレッシブなプレイヤーが、突然オールインしてきたり、ベット額が通常よりも大きい場合は注意が必要です。
アグレッシブなプレイヤーの中には、いつもブラフするのに強いハンドのときはスロープレイして、突然、リバーでオールインするトリッキーなプレイスタイルを好むプレイヤーもいるから注意が必要だ。
相手がアグレッシブなプレイヤーという理由だけで、大きなベットやレイズにコールすると痛い目をみるぞ。
ハイカードでもアグレッシブに大きくベットしてくるプレイヤーはアドバンストだけでなくエキスパートにもいるけど、実際にコールするかフォールドするかは難しいね。
確かに!特になかなか強い役ができなくて、久しぶりにトップペアができたときに相手から大きなベットがあれば、フォールドするのは悔しいしコールしてしまうわ。
エムホールデムでブラフをするべきか?
ブラフをすることが利益的になるのかは、テーブルのプレイヤーがどれくらいアグレッシブなのかによります。もしプリフロップで多くのプレイヤーがフォールドするなら、ブラフも有効です。
ただしアドバンストルームでプレイしていて、そのような状況はほとんどありません。
フロップでも3人から5人のプレイヤーがだいたい残っています。ヘッズアップになることは珍しいです。そのような状況だと、ポーカーを勉強し始めると出てくる公式
は役に立ちません。
ポジションがポーカーで大切なのは、相手をブラフでフォールドさせるチャンスが増えるからです。ただし、たくさんのプレイヤーがフロップに残っている場合、ブラフで相手をフォールドさせることは難しいです。むしろ、強いハンドができたプレイヤーに、mポイントをプレゼントしているだけです。
多くのプレイヤーがフロップに残っているときに、技術で勝とうとしてはいけません。単純に強いハンドをもっているプレイヤーが勝ちます。
mホールデムはミドルペアやボトムペアでもポットベットに普通にコールしてくれるので、弱いハンドはチェックして相手がベットしてきたらフォールド、強いハンドができたときに大きくベットしてmポイントを稼ぐという単純な戦略で勝つことができます。
もっとレベルの高い戦術を使って、ポーカーがしたいです。
ランクマッチ後半になるとアドバンストルームのポーカーレベルも上がってきて、プリフロップでフォールドするプレイヤーも増えるぞ。どんなベットにもコールする気合太郎は減ってくるからブラフも有効になるで!
ただし、そうなるとここで紹介している戦略は使いにくくなるな。詳しくは、下の動画を参考にしてみて。ランクマッチ後半戦の動画やし、プレイヤーレベルを知るのには参考になるかな。
エムホールデムで使うべきハンドレンジは?
ハンドレンジについては、これを使うべきというおすすめのハンドレンジがありません。というのもエムホールデムというのは、すごく特殊なポーカーだからです。ディープスタックでリングゲームなのにアンティがあります。
通常のキャッシュゲームなら、ブラインド費によりプリフロップの段階で1.5BBのチップが、ポットにあります。しかしエムホールデムの場合、6人が参加しているならプリフロップの段階ですでに3BBものmポイントが、ポットにあります
通常のリングゲームの2倍もポットにチップがあるので、広い範囲でゲームに参加するべきです。
したがって、リングゲームのハンドレンジだと少し狭いです。ボタンでのリングゲームとトーナメントのハンドレンジを比べてみます。
こちらはスタックが75BBのときのトーナメントでのハンドレンジです。
こちらはスタックが100BBのときの、キャッシュゲームでのハンドレンジです。
もしあなたがボタンに座っていて、プリフロップでカットオフまでフォールドしているのであれば、トーナメント用の広いハンドレンジでゲームに参加することをおすすめします。
ただし実際にゲームしていると、みなさんの参加ハンドのレンジがとても広く、ボタンからのレイズでゲームが始まるということはなく、プリフロップのハンドレンジ表は役に立たないと思います。
そこで具体的にどのハンドでゲームに参加するかは、このあとの『ハンドの役割を知ろう』を参考にしてください。
ハンドの役割を知ろう
AQやAKと66や77では戦略が変わってきます。アドバンストルームでプレイするとき、それぞれのハンドの特徴を理解することが大切です。
66や77などのミドルポケットペアは、マルチウェイでとても戦いやすいハンドです。
あなたのハンドは77です。そしてフロップで3 8 Jとなりました。フロップに3人、4人と残っているとき誰かにベットされたら、このハンドを簡単にフォールドできます。複数相手と戦うとき、77のワンペアは弱いです。
一方、フロップが3 7 Aだと最高です。あなたは7のセットを完成させました。テーブルの中であなたが一番強い可能性が高く、Aを持っているプレイヤーからたくさんのmポイントを奪うことができます。
一方、あなたのハンドがAKで5人のプレイヤーがテーブルに残っているとします。そしてフロップはA T 5とします。ここであなたは、トップペアトップキッカーを完成させました。あなたはテンション上げながらコンティニュエーションベットをします。
するとレイズが返ってきたました。もちろんコールするべきですが、このあとどうすればいいのか悩みます。もしかしたら、あなたはAKのトップペアトップキッカーなのに、mポイントすべてを失うかもしれないからです。
というのも対戦相手が4人いれば、その中でツーペアやスリーカードを完成させたプレイヤーがいるかもしれません。フロップでツーペアができる確率は4.75%、スリーカードは2.1%と低いです。対戦相手が一人なら心配する必要もないですが、対戦相手が4人なら警戒する必要があります。
リバーまで進めば、ツーペアができる確率は23.5%まで上がります。あなたがフロップからリバーまでベットしているのにも関わらずコールされたら、トップペアでも絶望的な状況です。
フロップでウェットなボードになるとアウツも増えるので、同じく苦しい状況になります。
対戦相手が増えると、このようにトップペアでも嬉しい状況ではなくなります。むしろ、あなたのmポイントがすべてなくなるかもしれない危険な状況です。
このような危険な状況を避けるためにも、AKやAQはしっかりとレイズして対戦相手をプリフロップで減らす必要があります。もし誰かがリンプやレイズしているなら、フロップでヘッズアップになるよう、かなり大きくアイソレーションレイズや3ベットをしてください。
一般的にはスリーベットはインポジションで相手のレイズの3倍、アウトオブポジションだと4倍から5倍と言われていますが、7倍から8倍のレイズが良いと思います。
これぐらい大きくスリーベットしても、全然オッケーです。積極的にプレッシャーをかけていきましょう。
次に76sや56s、A5sやA4sなどのハンドについても見ていきます。76sや56sなどの数字の小さいスーテッドコネクターは、ミドルポケットペアと同じプレイの仕方で良いと思います。安い値段でフロップ見にいき、ストレートやフラッシュができそうであれば積極的にベットします。
トップペアやオーバーペアから多くのmポイントを奪うことができます。ただしフラッシュが完成しても、運が悪ければ上のフラッシュに負けることもあります。エムホールデムではよくあることなので、仕方ありません。
その点、A5sやA4sはフラッシュができたときにも安心してプレイできます。通常、A5sやA4sはポジションにもよりますが、ビッグブラインド以外ならプリフロップで相手のレイズに対してスリーベットをします。
しかし、アドバンストルームは3ベットに対してフォールドするプレイヤーが少ないので、A5sやA4sでスリーベットする必要はありません。フロップでコールされてボードがA 9 4だと、このA4が強いのかどうかわからないからです。
それよりも普通にコールして、フラッシュ狙いでゲームに参加していきます。
KQsやKJsはフラッシュやストレート狙いで安いコストを支払ってフロップに参加するか、ワンペア狙いでヘッズアップに持ち込むために大きくアイソレーションレイズや3ベットするのか悩みます。ストレートやフラッシュは簡単にはできないので、個人的には大きくアイソレーションレイズや3ベットするのが良いのではないかなと思います。
プリフロはハンドレンジ表よりも広いレンジで参加しよう
エムホールデムを始めたころ、なぜ多くのプレイヤーが弱いハンドで参加するのか理解できませんでした。通常6人テーブルなら、参加率は25%ぐらいです。ところがアドバンストの多くのプレイヤーは、参加率が50%を超えています。中には参加率が70%や80%のプレイヤーもいます。
最初、私はハンドレンジ表に従って強いハンドのみで参加していました。しかし、強いハンドだけで参加したにも関わらず、54oとかJ4oなどのゴミハンドに負けることも多くイライラしていました。
みんながハンドレンジ表にしたがいレイズし、ライト3ベットもしてくるなら弱いハンドで参加するべきではありません。しかしK9sやA3sでライト3ベットするようなプレイヤーは、アドバンストルームにほとんどいません。
こちらはカットオフがレイズしたときの、ボタンのハンドレンジ表です(スタックが100BBのキャッシュゲームです)
だいだい色で塗られたハンドは3ベットします。
エムホールデムのアドバンストルームはプリフロップに3ベットをするプレイヤーが少なく、リンプインや3BBのレイズにコールするプレイヤーが多いです。3ベットやアイソレーションレイズをするプレイヤーが少ないなら、ハンドレンジ表にしたがってフォールドするのではなく、弱いハンドでもリンプインやレイズにコールで参加したほうが利益的です。
スーテッドやコネクターでとりあえずゲームに参加して、ストレートやフラッシュを狙います。もし、強い役ができたら積極的にベットしてポットを膨らましていきます。ローペアやミドルペアでもコールしてくれるプレイヤーがいるので、mポイントを大きく稼げる可能性があります。
相手にトップペアができていれば、mポイントをすべて奪うことができるかもしれません。もし何も強いハンドができなければ、無理にゲームに参加する必要はなく他のプレイヤーがベットしてきたらフォールドします。
エムホールデムはポストフロップでも多くのプレイヤーが残っているので、弱いハンドで無理に相手のベットにコールする必要はないです。ローペアは潔くフォールド、ミドルペアだとテーブルに残っている人数にもよりますが、コールできるのは1回ぐらいです。
プリフロップで3ベットやアイソレーションレイズをしてくるプレイヤーがいないのであれば、かなり広いレンジでスーテッドハンドは参加していくのもよい戦略です。
安いコストでゲームに参加して、強い役ができれば積極的にチップを奪っていきます。
ぜひこの戦略を使って、アドバンストルームに挑戦してみてや。そして、勝ったときはコメント欄から教えてほしいな
ほかにもアドバンストルームで使える戦略があったら、教えてね!いろいろなアイデア、戦略を待ってるよ。
コメント