インサイドベットとアウトサイドベットの賭け方と長所・短所について

基礎知識

ルーレットはな戦略的ゲームです。そして、勝つか負けるかの答えはすべて数字が教えてくれます。37個の数字から選ばれる、たったの1つの数字はいったい何なのか?多くのギャンブラーはその答えに熱くなります。

「自分の数字は来るのか。それとも数字に裏切られるのか」
そんなシンプルなドキドキがこのゲームの醍醐味であり、面白さといっていいでしょう。

 

またルーレットは非常に歴史のあるゲームです。現在のルーレットの形は、17世紀にフランスの数学者ブレーズ・パスカルが永久機関を作る過程で完成したといわれています。ただ、似たようなゲームはもっと昔からあったという調査もあり、一説によると古代ローマの兵士たちは自分達の盾を回して、その結果で賭け事を行なっていたそうです。

ルーレットの歴史を徹底解説
ルーレットはギャンブルの中でもっとも人気のあるゲームで、どんなカジノでも必ずと言っていいほど遊ぶことができます。 ここでは、いかにしてルーレットがここまでの人気を得るようになったのか、その歴史についてさかのぼって見ていきます。 アイ ルーレ...

 

それでは、ルーレットではどのように賭けるのが正解なのでしょうか?

それを学ぶためには、まず「ハウスエッジ」の概念をしっかりと認識しておかなければなりません。ハウスエッジ(控除率)とは、ギャンブルの胴元側の取り分を%で表したものです。

 

アメリカンルーレットのハウスエッジは5.26%、ヨーロピアンルーレットのハウスエッジは2.7%です。アメリカンルーレットは、数字が全部で38個、ヨーロピアンルーレットは37個あり、両方とも数字1つにベットしたときの配当は36倍です。

 

インサイドベット

ハウスエッジについてわかったところで、ルーレットの賭け方について説明します。まずはインサイドベットです。

 

インサイドベット:1目賭け(ストレートアップ)

ストレートアップは単純に一つの数字に賭けるやり方です。賭ける際は、ベットする数字の中心にチップを置きます。上の画像だとボールが17に落ちた場合、ベット額の36倍の配当がもらえます。

 

配当が36倍と非常に大きいので、多くのプレイヤーが好んでこの賭け方をします。もし序盤に運良く当てることができた場合、ルーレットが簡単に思えてしまうでしょう。
当たる確率が1/38、もしくは1/37しかないため、非常に当たりにくいです。この賭け方だけをしていると、何回も連続で負けてしまい、あまり楽しめずに終わってしまいます。

 

インサイドベット:2目賭け(スプリットベット)

スプリットベットは隣り合った2つの数字にかけるやり方です。チップは隣り合っている数字の間に置きます。上の画像だと8,11にボールが落ちるとベット額の18倍の配当がもらえます。

 

1つのベットで2つの数字に掛けることができるので、ストレートアップベットよりも勝つ確率は高くなります。
他のベット方法にもいえますが、勝つ確率は違っても、ルーレットのハウスエッジは一定に保たれています。勝つ確率によって有利になったり不利になることはありません。
ストレートアップベットよりマシとはいえ、当たる確率が低いことに変わりはありません。
チップを線の上に置くので、ランドカジノでプレイするときは気をつけてください。気がつかないうちに、1目賭けした他のプレイヤーのチップがあなたのチップを違う場所に移動させているかもしれません。

 

インサイドベット:3目賭け(ストリートベット)

縦1列の数字3つに賭ける方法です。チップはベットする列で一番下の数字の外側の線の上に置きます。上の画像だと10,11,12のどこかにボールが落ちると、ベット額の12倍の配当がもらえます。

 

1つのベットで3箇所に賭けられるので、ストレートアップやスプリットベットよりも負ける確率が低いです。
スプリットベット同様、他のプレイヤーのチップに押されて、もともと賭けていた場所から動いてしまうことがあります。意外と起きるので注意してください。これを回避するには、他のプレイヤーがチップを置き終わるまで待ってみるのも手です。

 

インサイドベット:4目賭け(コーナーベット)

スクエアベットとも呼ばれます。隣り合った4つの数字に賭けるやり方です。チップは4つの数字の中心に置きます。上の画像だと11,12,14,15のどこかにボールが落ちると、ベット額の9倍の配当がもらえます。

 

当たる確率は低いですが、4つの数字に同時に賭けることができるので、これまでのベット方法よりも連続して負ける可能性は少ないです。
これまでと同じく、他のプレイヤーのチップにどかされないよう気をつけてください。

 

インサイドベット:5目賭け(ファイブナンバーベット)

「0」、「00」、「1~3」のトータル5箇所に賭けます。ハウスエッジが7.89%と、プレイヤーが最も損をする賭け方なので、絶対にしないようにしましょう。お金の無駄です。

配当は7倍です。

 

インサイドベット:6目賭け(ダブルストリートベット)

横2列の数字6つに賭けるやり方です。ラインベットとも呼びます。チップは一番下、線が垂直に交わるところに置きます。上の画像だと4,5,6,7,8,9のどこかにボールが落ちるとベット額の6倍の配当がもらえます。

 

1つのベットで6個の数字をカバーできます。インサイドベットの中では一番勝率の高いベット方法です。
ダブルストリートベットを好む一部のプレイヤーは、インサイドエリアを広くカバーしたいあまり4から5箇所に賭ける人がいます。5箇所にベットすれば勝率81%ですが、連敗して大損する人もいます。
勝率が高ければ高いほど、負けたときに大損することを忘れずに。

 

ギャンブラーヒカル
ギャンブラーヒカル

ランドカジノでコーナーベットやストリートベットなどのインサイドベットを複数利用する場合、他のプレイヤーのチップの位置に気をつけながらベットしよう。

 

アウトサイドベット

インサイドベットと比べて配当は少ないですが、当たる確率が高いのが特徴で、最大で約1/2の確率で当たります(厳密には、アメリカンルーレットだと47.3%、ヨーロピアンルーレットだと48.6%)

 

アウトサイドベットでは、ダズンベットやカラムベットであれば2箇所にベットするだけで24個の数字にベットすることができたりするので、インサイドベットよりもカバーできるエリアが圧倒的に広く勝率は高くなります。

 

アウトサイドベット:ダズンベット

ダズンとは「12個」を指しており、「1~12」「13~24」「25~36」の3つの連続する12個のグループのどこかに賭けるやり方です。チップは「1st 12」「2nd 12」「3rd 12」と描いてある箇所に置きます(ルーレットによっては「1ダース」「2ダース」「3ダース」、「1-12」「13-24」「25-36」と書かれている場合もあります)

ダズンベットでは「0」、「00」にベットすることはできません。

上の画像だと「1から12」の間にボールが落ちると、ベット額の3倍の配当がもらえます。

 

12個の数字に一気に賭けることができるので、インサイドベットのように連続で負ける可能性はかなり低いです。ダズンで2箇所同時に賭ければ24/38(アメリカンルーレット)、24/37(ヨーロピアンルーレット)の確率で勝つことができます。
この賭け方はインサイドベットよりも勝率は高いですが、当然、時間が経つほどハウスエッジの分だけお金を失う危険性は上がります。

 

アウトサイドベット:コラムベット

コラムとは「縦の列」という意味です。横一列に賭けるので、なぜコラム?と混乱してしまいますが、賭ける場所は3つあり、その賭ける場所が縦に1列に並んでいるので、コラムベットと呼びます(カラムベットと呼ぶ人もいます)

 

ベット表の右側に「2:1」と描いてあるマスがあり、チップはそこに置きます。先ほどのダズンベットに比べてコラムベットは「2,5,8・・・」と並んでいるので数字に規則性がないように見えますが、「3で割れる数列」「3で割ると1あまる数列」「3で割ると2あまる数列」となっています。

コラムベットでは「0」「00」にベットすることはできません。長所と短所は、ダズンベットと全く同じです。

上の画像だと「2,5,8・・32,35」のどこかにボールが落ちたら、ベット額の3倍の配当がもらえます。

 

アウトサイドベット:前半・後半賭け(ハイロー賭け)

数字の前半「1から18」もしくは後半「19から36」に賭けるやり方です。前半・後半賭けでは「0」「00」に賭けることはできません。

上の画像だと数字の「1から18」のどこかにボールが落ちると、ベット額の2倍の配当がもらえます。

 

アメリカンルーレットだと38回中、平均して18勝20敗になります。ヨーロピアンルーレットだと36回中、平均して18勝19敗になります。確率で50%近く勝てるので、連続して負け続けることは稀です。
ハイロー賭けに大きな短所はありません。強いて挙げるなら、この賭け方でもハウスエッジ分、カジノ側が有利です。

 

アウトサイトベット:赤黒賭け(レッドブラック)

赤(RED)もしくは黒(BLACK)に賭ける方法です。アウトサイドベットの中では、結果がひと目でわかるベット方法なので、ハイロー賭けや奇数偶数賭けに比べて人気のベット方法です。

上の画像だと、ボールが赤色の数字に落ちたらベット額の2倍の配当がもらえます。

長所短所はハイローと同じです。

 

アウトサイドベット:奇数偶数賭け(オッドイーブン)

奇数もしくは偶数に賭ける方法です。ODDが「奇数」、EVENが「偶数」を指します。配当は2倍です。

上の画像だとにボールが偶数に落ちたら、ベット額の2倍の配当がもらえます。

 

 

一番負けにくいルーレットとは

全てのカジノではありませんが、一部のカジノはプレイヤーに対してハウスエッジを半分にする特別ルール(ラパルタージュやサレンダーと呼ばれます)を設定してくれているところもあります。

 

ラパルタージュが適用されるカジノでは、イーブンマネーベット(ハイロー、赤黒賭け、奇数偶数賭け)で「0」 か「00」が出るとベットした半額をプレイヤーに返金してくれます。

この結果イーブンマネーベットで遊んだ場合のみ、ハウスエッジがアメリカンルーレットなら5.26%の半分の2.63%、ヨーロピアンルーレットなら2.7%の半分の1.35%になります。

1.35%のハウスエッジはカジノゲームの中でも、最もハウスエッジが低いゲームです。ラパルタージュを採用しているルーレットはフレンチルーレットと呼ばれるルーレットです。

 

ギャンブラーヒカル
ギャンブラーヒカル

ルーレット版で0が一つのフレンチルーレットを見つけたら最強だ!アウトサイドベットで遊ぶなら、迷わずにフレンチルーレットで遊ぼう。

 

 

ルーレットで使えるシンプルな必勝法

ルーレットの必勝法は大きく3つに分けることができると思います。

  1. ラパルタージュが採用されているフレンチルーレットで負ける確率を減らし、コンスタントにコツコツ同じ金額をかける方法
  2. 長期戦になればなるほどハウスエッジにより不利になるので、勝ちの流れが自分に回ってきたというタイミングで賭け金を2倍にして一気に稼ぐ方法
  3. ダランベール法やモンテカルロ法など、実績のあるシステムベットを利用する方法

 

イーブンマネーベットでは運がいいと何度も連続で勝つことがあります。そんな時に危険なのが、「自分は場の流れが読めている!」と錯覚してしまうことです。
「奇数が連続で5回来ているから今は奇数が熱い!10万円ベットだ」のように、必要以上に自分の予測を信じ込むのは危険です。自分なりの賭け方を構築するのは構いませんが、結局どんなに深く考えたところで、結果はランダムです。

 

コメント